番組審議会議事録

第235回 番組審議会議事録

2016-06-30

  1. 開催年月日

    平成28年5月19日(木) 午後1時30分~午後2時30分

  2. 開催場所

    吉本興業株式会社 会議室

  3. 委員の出席

    • 委員総数:6名
    • 出席委員数:4名
    • 出席委員の氏名:松浦雅則/横山 勝/千秋育子/熊谷真菜
    • 欠席委員の氏名:中井政嗣/千田伸幸
    • 放送事業者側出席者の氏名:田仲豊徳/岩下真弓(番組担当)/岩本重義(事務局)/久保利子(事務局)
  4. 議 題

    1. 近況報告・ご挨拶
    2. 東日本臨災FMネットワーク制作「ラジオから伝えたい想い~東日本大震災から5年」番組説明および審議
  5. 議事の概要

    社側より近況報告および挨拶があり、議題2)について社側から番組説明が、続いて委員により審議が、下記の通り行われました。

  6. 審議内容

    社側:
    本日ご審議いただきますのは、東日本臨災FMネットワーク制作の番組、「ラジオから伝えたい想い~東日本大震災から5年」です。東日本大震災から5年が過ぎた今の現状を伝え発信する番組として制作されたもので、全国のコミュニティFMでも放送されました。東日本臨災FMネットワークとは、被災した地域のコミュニティFM放送局などで設立され、震災を風化させないために情報を発信するなどして活動しています。弊社でもその番組を3月11日の10時~11時に放送しましたので、今回皆様にお聞きいただきました。
    本日ご欠席のおふたりからはご感想を頂いておりません。ではご審議よろしくお願いいたします。
    委員長:
    では、Aさんから順にどうぞ。
    委員A:
    熊本の地震の後で聴いたのですが、東日本大震災から5年、日本ではどこにいても安心できないのだと改めて思いました。この番組は岩手など現地で放送した番組ですか?
    社側:
    はい、向こうで制作したものを全国で放送しました。
    委員A:
    何か災害等があった時には、地域ごとの放送、地域のコミュニティFMの果たす役割は大きくて、非常時の不審者情報や身近な防犯にも役立っていると思います。私も被災地に炊き出しに行った経験もあるのですが、行った時にはそれが必要がない時だったり、現場で細かなトラブルもあったりして、対応の難しさも体験しました。復興食堂や料理教室ができたり、ボランティアの人も集まって、いろいろといい面もあるのですが、現場でしかわからない難しいこともありました。番組は、前半はすごく真面目に作りすぎというか、喋っている人の堅さのせいか、復興を前向きにとらえる力や広がりが感じられなかった。後半は具体的な話で分かりやすかった。5年たった声を聞こう、と言うのではなく、普段の生の声の方が興味があるし、それが復興につながるのかなと思います。でも5年ごとなどのタイミングで全国に流すなども必要ではあるのかな。もう少し前向きにとらえていい情報を流すといいかなと思いました。
    委員B:
    聞いてもあまり頭に入ってこなかったです。熊本地震があったところなのに、中身を覚えていないくらいに入ってこない。興味を持ってもらうためには、もう少しやわらかい内容の方が良かったのかな。前半は男の人の声が、声の特徴もなくメリハリもなく、後半は良かったです。東北だけのことではなく、他人事で終わらせることもできないですし、5年たった普段の日常の声や参考にできる情報が欲しかったかなと思います。
    委員C:
    1時間聞いても頭に入らない、なんでかな。現場での工夫をずっと喋っているけど、関西で聴いても実感がなく頭に残らなかったのかな。復興していく過程を一生懸命にしているけど、堤防を作らない、というような具体的なことは、記憶に残りますね。仙台空港が水没したとか、自分が行ったことのある場所などはイメージがわきましたけど。実際の経験などリアルな具体的な話の方がよかったかな。内容は残らなかったけど、実際に自分がそういう立場になったら、どうしたらいいのか、常にみんながこれをきっかけに考えることは大事でしょうね。
    委員長:
    番組を作らないとダメなので作りました、という感じがしました。前半は行政側の記録的な内容で良くわからなかったけど、後半は具体的な話でリアルになって共感できた。自分が経験したら、被災したらどうしようかな、と家族で話をするきっかけにはなりました。今回熊本で地震があったから、東北は忘れがちになるし、そういう意味では風化させないために大事な番組。でも、これが全国で放送されるということを頭に置いて作ったのかどうかちょっと疑問でした。普段の取り組みや、何かあった時にどう対応するのか、考えるきっかけになりました。
    委員A:
    地域ごとに根付いた若者たちの元気のいいネットワークなどがあればいいですね。芸人なのか、学生なのか、そういう元気な世代を表に出すといいのではないでしょうか。同じ話でも、誰が言うか、で雰囲気も変わると思います。今回の内容は、番組としては前半部分はいただけないかなと。ただ、被災した時の本人確認書類等は大事だと分かりました。
  7. その他

    1. 審議機関の答申または、改善意見に対してとった措置及びその年月日

      な し

    2. 審議機関の答申または、意見の概要を公表した場合におけるその公表内容、方法、年月日

      公表内容・・・審議の内容
      公表方法・・・事務所への備置
      自社の放送(平成28年6月30日[木] 21:58から放送
      自社インターネットホームページに掲載(平成28年6月30日[木]より掲載)
      URL http://www.yesfm.jp

    3. その他の参考事項

      な し